看護部
オホーツク圏域において、医療を完結するため、平成30年4月、北見赤十字病院を指定管理者とする指定管理制度が導入されました。北見赤十字病院と共に循環器・呼吸器専門医療を一体的に展開し、他の医療機関と連携を図りながら、高度急性期・急性期医療を担っています。
看護部は、北見赤十字病院看護部と教育研修を共有し、専門的な知識・技術に優れたスペシャリスト、さらには、人の価値観を尊重する看護師を育成しています。
看護部基本理念
「信頼される良質な看護を提供します」
看護部基本方針
患者さんの生命の尊厳と人権を尊重し、十分な説明と同意に基づき看護を実践します
患者さんへの最善を追求し、質の高い看護を提供する人材を育成します
知識と技術の自己研鑽に励み、専門的な医療・看護の提供に努めます
院内外の多職種と連携し、在宅生活を見据えたチーム医療を実践します
看護職員個々のキャリア開発により、意欲とやりがいを持って職責を果たします
看護部目標
ご挨拶
この度、2024年4月より総看護師長を就任しました山中あゆみと申します。微力ではございますが、皆様のお力添えをいただき、常に看護部の基本理念である『信頼される良質な看護を提供します』を心の中心に置き、患者さんやご家族が「道立北見病院に入院して良かった」と思って頂ける、また一人一人が自ら「自分の家族を入院させたい」と思える病院を作りたいと考えております。
私自身の座右の銘は「温厚篤実」であります。常に自分たちの関わる人に対して、細やかな心遣いで誠実に接することができるよう、努力を続けて参りたいと思っております。その為に、いろいろなところに注意を行き届かせ、細やかなところまで気づく「目配り」、あれこれ気を遣い思いやりを持って少し先を考える「気配り」、相手を思い、相手が何を必要としているか考えて行動する「心配り」ができるスタッフを育てたいと考えております。人の痛み、揺れ動く心の動きを捉え、言葉にならない思いにも気づくことができるよう「温厚篤実」の精神を大切に、この看護チームを大切に成長させていきたい所存です。
当院は、患者さんにも、職員にとっても選ばれる病院になるため、看護職としての知識・技術を高めるキャリア開発支援、働き続けられる職場環境作りにつとめております。新人看護職員は、キャリアラダーⅠをめざし、年間教育計画に沿って研修を受講しています。専門病院の強みを活かし、特化した専門的知識、技術、態度の向上を図るための教育体制の構築と、日々の看護実践を振り返る場を持ち、自己の課題を明確にし、学習に取り組むことを組織で支援しています。また、キャリア支援を強化し、認定看護師、特定行為研修修了看護師の育成、ジェネラリストの活用を目指し、研鑽できる環境を整えております。さらに、よりよい看護の提供には、職員が健康であることが重要であるため、計画的な年次休暇取得の推進や、看護研究・研修に係る時間保障の推進、メンタルヘルス、ハラスメントへの取組を意識した職場環境づくりに取り組んでおります。
今後とも地域の方々に信頼される病院となるため、日々精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
総看護師長
認定看護管理者 山中 あゆみ
外来
当院は、呼吸器・循環器疾患の急性期医療を担う専門病院です。オホーツク圏域から外来通院される患者さんの待ち時間を短縮するため、予約制としています。医師、看護師、臨床検査技師、診療放射線技師、医療クラーク等多職種が連携し、診療の円滑化を図っています。また、高分解能CTや呼吸機能検査、4D超音波検査等の外来検査、肺がん化学療法や下肢静脈瘤硬化療法などの外来治療を行っています。 看護部では、病棟、外来間で、退院から在宅療養における継続看護を共有しています。さらに、保健所や地域の訪問看護ステーション等と合同カンファレンスを行うなど地域連携を深め、患者さんの健康保持の支援に努めています。
2階病棟
2階病棟は、呼吸器・循環器内科を中⼼とした急性期の内科治療および終末期医療を⾏っています。オホーツク圏には、呼吸器・循環器を専⾨とした病院が少なく、広い地域から検査や治療を⽬的に⼊院されています。循環器疾患では慢性心不全、糖尿病、高血圧の患者さんが多く、在宅を見据えた継続的な支援を行っています。 呼吸器疾患では肺気腫、気管支喘息、肺がんの患者さんに対し、在宅酸素療法や肺がん化学療法など専門的治療を実践しています。 また、理学療法士による心臓リハビリテーション、呼吸リハビリテーションを行っています。患者さん個々に合わせたリハビリを行うことで、早期離床、早期退院に向けた支援を行っています。 病床は30床で、空気感染症に対応できる陰圧室を2室備えています。患者さんが住み慣れた地域で専⾨的検査や治療を受けられるよう、地域社会と連携し、継続看護を実践しています。
3階病棟
3階病棟は、心臓血管外科の全身麻酔下手術の術前・術後管理、心疾患・末梢血管疾患のカテーテル治療および透析シャント造設等の循環器治療、呼吸器急性疾患治療、慢性疾患の急性増悪に対し治療を行っています。
北見赤十字病院と合同のハートチーム委員会で連携を図り、循環器内科医によるカテーテルアブレーション治療やリードレスペースメーカーに加え、植込み型除細動器治療、両心室ペースメーカーと、これに除細動機能が加わったCRT-D治療、令和2年度10月より施設認定を取得し、ロータブレーター治療法に取り組み、患者さんが早期に日常生活に戻られることを支援しています。
病床はICU9床を含めた40床で、手術室、リハビリテーションと隣接しています。患者さんとご家族の不安に寄り添い、心のこもった看護の提供に努めています。
手術室、中央材料室
手術室はオホーツク医療圏で唯一の心臓・大血管疾患の手術を行い、24時間手術に対応しています。手術室には手術台と血管エックス線撮影装置を組み合わせたハイブリッド室を備えており、カテーテル検査や大血管ステントグラフトを行うことができます。
手術チームでは、医師・看護師・臨床工学技士・診療放射線技師・臨床検査技師・理学療法士が手術ごとにカンファレンスを行い、安全に手術を行えるよう取り組んでおります。
看護師は、手術を受ける患者さんの希望に添ったケアを提供できるよう、術前・術後に病室へ訪問を行い、緊張や不安を和らげ、安心して手術を受けられるように努めています。
また、中央材料室では、手術に使用する器材の洗浄・滅菌を専門の技術者が行い、各部署へ治療・看護に必要な医療材料・医療器材を適切に供給して安全な医療の提供に努めております。
透析室
⼈⼯透析室には、10台のベッドと10台の⼈⼯透析機器があります。 ⻑期に⾎液透析を受けている患者さんの他に、初めて⾎液透析を受けられる患者さん、検査や⼿術のため転院された患者さんの⾎液透析を⾏っています。 お⼀⼈おひとりの個別的な計画をたて、快適な⽣活ができますよう、医師や看護師、臨床⼯学技⼠とともに⽀援いたします。 また、地域福祉機関と連携を図り、安⼼して通院できるよう社会資源の活⽤を推進しております。 透析室スタッフは、患者さんに安全な透析治療を提供するため、⽇々研鑽し努⼒しています。